名古屋銀行のカードローンには種類があり、それぞれに特徴があります。
金利が分かりやすく設定されていたり、名古屋銀行に口座がなくても申し込めたりと利点がそれぞれ違うため、特性を理解して自分に合うカードローンを選ぶ必要があるでしょう。
審査スピードや上限金利の低さ、他社借り入れ中の方によってカードローンおすすめはそれぞれ異なりますが、本記事では複数のカードローン商品を提供している名古屋銀行カードローンにフォーカスして解説していきます。
この記事では、名古屋銀行カードローンの種類とそれぞれの特性、金利や審査について詳しく比較していきます。
この記事でわかること
名古屋銀行のカードローンには「新ミニマム」と「地元のカードローン」があります。
「新ミニマム」と「地元のカードローン」は、どちらも事業性資金は除いて使いみちは自由ですが、特徴が大きく違います。
それぞれの特徴を理解し、どちらが自分の目的に合っているか確認してみましょう。
新ミニマムの特徴をまとめると、以下の通りです。
地元のカードローンの特徴をまとめると、以下の通りです。
名古屋銀行のカードローン「新ミニマム」は、10万円から200万円まで10万円単位で限度額を設定できます。
普通口座にセットして自動融資されるタイプのため、必ず名古屋銀行の普通口座、または総合口座が必要です。
そのため申込時に口座を持っていない場合、審査に通りカードローンの本申し込みをする際に、口座を作ります。
新ミニマムの特徴は、口座に預金があるうちは借入できないところです。
例えば、口座に10万円預金がある時に、預金とは別に5万円借入をしたくてもできません。
口座に10万円預金がある時に、15万円を引き出し、マイナス5万円にできるのが自動融資です。
ただし、マイナスにできるのは限度額の範囲内となります。
他にも、口座振替時に残高が足りなくても、限度額以内であれば自動で融資され振替が実行されるのが特徴です。
総合口座で定期預金がある場合は、カードローンの枠からではなく、定期預金から優先で貸し越しとなります。
すでに保有している名古屋銀行の口座にカードローンをセットしたくない場合は、カードローン用に新たに口座を作るのも一つの方法です。
しかしながら、現在は複数の口座を持つのは金融機関では推奨されていません。
そのため、保有している口座以外にカードローン用の新たな口座を作りたい人は、事前に名古屋銀行に申し出をしてみましょう。
事前に口座を作る時は、現住所や勤務先に近い支店での手続きが必要です。
その他の支店で口座作成の手続きを希望する際は、相応の理由を問われるため、事前に希望の支店に問合せをすると安心でしょう。
名古屋銀行カードローン「新ミニマム」の金利は、5.5%〜10.5%に設定されています。
新ミニマムの金利は、5.5%、7.5%、10.5%のいずれかで設定されます。
一般の人は10.5%ですが、名古屋銀行で住宅ローンを組んでいたり給与の受け取りを設定したりすると、金利が優遇される仕組みです。
返済方法は、約定返済として前月末の貸越金額が1万円以上の時は、翌月の1日から末日までに累計で1万円以上の返済が必要となります。
約定返済以外にも、いつでも口座への入金により任意での返済が可能。
利息の計算は、毎日の最終残高から1年を365日として日割り計算され、毎年2月5月8月11月の第3金曜日に確定します。
確定した利息は、カードローンとセットの普通預金口座または総合口座から、確定の翌日に支払われます。
契約時に名古屋銀行で住宅ローンを組んでいる人は、通常金利より優遇され、5.5%の金利が設定されます。
金利が優遇される具体的な住宅融資取引は、以下の3つです。
銀行のカードローンは消費者金融の金利と比べると、もともと低く設定されているとはいえ、5.5%の金利は魅力的です。
審査で金利が決まるカードローンが多い中、条件さえ満たしてしまうと事前に金利がはっきりわかる点も、返済計画を立てるうえで利点といえます。
特に、比較的低めの限度額で申し込みを考えている人は金利が高くなりがちとなるため、条件を満たすようであれば候補にして良いでしょう。
契約時に名古屋銀行の口座で給与の受け取りをしている人は、通常金利より優遇され、7.5%の金利が設定されます。
給与振込の条件は、毎月5万円以上の振り込みです。
現在、給与の受け取りは違う金融機関だが名古屋銀行での給与受け取りを検討したい、または変更手続き中という人もいるでしょう。
契約時に給与の受け取りがなくても、名古屋銀行で給与受け取りを始めると、優遇金利に自動で切り替わります。
そのため、優遇金利に魅力を感じる人は、名古屋銀行での給与受け取りを検討しても良いでしょう。
名古屋銀行で住宅ローン、給与の受け取り共に該当する場合は、より優遇幅の大きい住宅ローンの金利が優先されます。
名古屋銀行カードローン「新ミニマム」の審査は最短でも5営業日かかるため、即日融資はできません。
新ミニマムはインターネットや郵送での申し込みは対象外なため、申し込みには来店が必要です。
まずは申し込みに来店し、審査に通った後は再度契約のために来店と、最低でも2回の来店が必要となります。
新ミニマムの申し込みの流れを、以下にまとめました。
STEP1.で申し込みをしてからSTEP2.までの間に審査が入り、最短でも5営業日かかります。
審査の段階で、銀行や保証会社から勤務先に在籍確認の電話が入るか気になる人もいるでしょう。
新ミニマムの審査では、提出書類である収入確認書類で収入を確認できれば、在籍確認の電話はありません。
名古屋銀行に口座がなくてもSTEP1.の申し込みはできますが、審査に通って契約をする際に口座を作る必要があります。
新ミニマムの申し込みに必要な書類は以下の3点です。
本人確認書類とは、免許証・個人番号カード・顔写真付き住基カード・在留カードなどを指します。
収入確認書類と勤務先確認書類は、給与所得か事業所得かで必要な書類が違います。
給与所得の人 | 事業所得の人 | |
---|---|---|
収入確認書類 希望金額が50万円超の時のみ | ・前年分の源泉徴収票 ・公的所得証明書のどちらか | ・税務署の受付印がある前年分の確定申告書 ・納税証明書(その2)直近2年分 ・納税証明書(その3の2)直近分 |
勤務先確認書類 | 健康保険証等 | 確定申告書等 |
名古屋銀行カードローン「新ミニマム」は、パートやアルバイト、学生、専業主婦は申し込みができません。
新ミニマムに申し込むには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
上記の条件に当てはまらない人は、名古屋銀行のカードローン「地元のカードローン」を検討してみましょう。
名古屋銀行のカードローン「地元のカードローン」は限度額が10万円から1,000万円までのカードローンです。
来店不要で、申し込みから契約までがWebでできるため、忙しくて銀行に行けない人でも申し込みしやすいでしょう。
ただし、契約までには一部郵送でのやり取りが発生します。
地元のカードローンは名古屋銀行の口座を必要とせず、カードローン専用のカードが発行されます。
名古屋銀行のATMはもちろん、全国の銀行ATM、セブンイレブン、ローソン、イーネットなどのコンビニエンスストアのATMで借入が可能です。
返済も名古屋銀行のATM以外に、愛知銀行、イオン銀行、百五銀行、十六銀行、ゆうちょ銀行のATM、セブンイレブン、ローソン、イーネットのコンビニエンスストアのATMでできます。
名古屋銀行カードローン「地元のカードローン」の金利は、年1.8%、年4.5%、年8.0%、年11.5%、年13.6%、年13.8%のうち審査により決まります。
審査の内容は公開されていませんが、申し込み者の属性や収入、名古屋銀行に関わらず他社での借入・返済状況、希望金額などを踏まえて決められます。
特性としては、限度額が大きくなるほど金利は低くなる傾向といえるでしょう。
例えば、希望限度額が50万円と1,000万円では、50万円の方が金利が高くなる傾向にあります。
利息は、毎日の最終残高に対して1年を365日としての日割り計算です。
初回は初回借入日から約定返済日前日まで、次回以降は前回約定返済日から約定返済日の前日までで計算され、約定返済日に借入金額に加算されます。
約定返済日とは返済期日のことで、初回の約定返済日は初回借入日から35日目です。
次回以降は返済日翌日から35日目が次の返済期日となりますが、そのためには最低返済金額以上の返済が必要となります。
最低返済金額未満の返済は任意の返済とみなされ、返済期日までの返済には入らないため、必ず最低返済金額以上の返済をしましょう。
最低返済金額は、約定返済後の借入金額の残高により変動します。
以下の表は、約定返済額を表にしたものです。
前回約定返済額後の借入残高 | 約定返済額 |
---|---|
2,000円未満 | 全額 |
2,000円以上10万円以下 | 2,000円 |
10万円超30万円以下 | 5,000円 |
30万円超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超300万円以下 | 40,000円 |
300万円超400万円以下 | 50,000円 |
400万円超500万円以下 | 60,000円 |
500万円超600万円以下 | 70,000円 |
600万円超700万円以下 | 80,000円 |
700万円超800万円以下 | 90,000円 |
800万円超1,000万円以下 | 100,000円 |
1回の入金で、約定返済額以上の金額をATMから入金する必要があります。
名古屋銀行カードローン「地元のカードローン」は、申し込みからカードが届くまでに3週間程度かかります。
ゴールデンウィークや年末年始などの大型連休や、途中の郵送でのやり取りによって更に時間がかかる可能性もあります。
申し込みはWebから可能ですが、途中でカードの暗証番号届のやり取りが郵送で発生し、返送が必要です。
書類の受け取りには顔写真付きの本人確認書類が必要なため、忘れずに準備しましょう。
地元のカードローンの申し込みの流れは以下の通りです。
STEP2で求められる書類は、以下の2点です。
審査状況に応じて、その他にも提出書類を求められる場合もあります。
STEP3の契約手続き後からSTEP4の書類が届くまでの間に、銀行より意思確認の電話があります。
意思確認とは、本人の意思で本人による申し込みであるかを確認することで、勤務先への在籍確認とは違うものです。
意思確認の連絡が取れなかったり審査の状況次第で必要と判断されたりすると、勤務先への電話も考えられますが、ほとんどありません。
名古屋銀行カードローン「地元のカードローン」は、パートやアルバイト、年金受給者、専業主婦でも申し込みができます。
ただし、学生は申し込みができません。
パートやアルバイト、年金受給者、専業主婦の借入限度額は50万円以内です。
地元のカードローンの申し込みには、以下の基準をすべて満たす必要があります。
地元のカードローンの契約は1年ごとの自動更新ですが、満70歳をもって契約更新は中止となります。
名古屋銀行カードローン「新ミニマム」と「地元のカードローン」、さらに愛知銀行のカードローン「愛」を比較表にしました。
愛知銀行カードローン「愛」はWebで申し込みから契約まで完結できますが、口座は必要です。
返済用の口座に自動融資機能が付いていますが、希望によりはずせます。
名古屋銀行のカードローンは、愛知銀行カードローン「愛」の特徴をさらに細分化し、より顧客のニーズに合わせて選びやすいといえるでしょう。
新ミニマム | 地元のカードローン | 愛知銀行カードローン「愛」 | |
---|---|---|---|
限度額 | 10万円~200万円 | 10万円~1,000万円 | 10万円~1,000万円 |
金利 | 年5.5%~年10.5% | 年1.8%~年13.8% | 年1.9%~年13.9% |
期間 | 審査期間最短5営業日 | 融資可能まで3週間程度 | 融資可能まで3週間程度 |
使いみち | 事業性資金除き自由 | 事業性資金除き自由 | 事業性資金除き自由 |
申し込み条件 | ・東京を除く名古屋銀行取扱店の営業区域内に居住、または勤務先があり、現住所に1年以上居住 ・申込時の年齢が満20歳以上満65歳以下で、更新時の年齢満75歳未満 ・前年度の税込年収が200万円以上で、安定した継続収入がある人 ・勤続年数が1年以上、または営業年数が2年以上の人 ・名古屋銀行が指定する保証会社の保証を受けられる人 | ・愛知県、岐阜県の名古屋銀行区域内に居住または勤務している、日本国籍の人、または永住許可を受けている外国人 ・契約時に満20歳以上満69歳以下の人 ・継続した安定収入がある人 ・名古屋銀行指定の保証会社の保証を受けられる人 | ・住居または勤務先が愛知銀行営業区域内にある人 ・申し込み時の年齢が満20歳以上満69歳以下の人 ・安定した継続収入がある人、専業主婦の場合配偶者で可 ・電子メールアドレスを持っている人 ・本人確認書類として運転免許証、個人番号カード、パスポートを持っている人 ・SMBCコンシューマーファイナンス(株)の保証が受けられる人 ・愛知銀行でカードローン口座を持っていない人 |
申し込み方法 | 来店 | Web | Web |
口座の必要性 | 要 | 不要 | 要 返済用口座に設定 |
約定返済額 | 貸越金額1万円以上の場合1万円以上 | 2,000円~借入金額2,000円以上10万円以下の場合 | 2,000円~借入金額2,000円以上10万円以下の場合 |
契約期間 | 2年 原則自動更新 最終更新期限70歳未満 | 1年 原則自動更新 満70歳をもって中止 | 1年 原則自動更新 満70歳をもって中止 |
特徴 | 自動融資 | ローン専用カード | 返済用口座に自動融資機能付き ローン専用カード |
名古屋銀行カードローン「新ミニマム」は、金利が3段階とシンプルで優遇条件もはっきりしているため、申し込み前から金利が分かりやすいところが特徴です。
名古屋銀行で優遇金利を受けられるのであれば、地元のカードローンのように審査により金利が決まるカードローンの申し込み後、金利を比較して検討しても良いでしょう。